現在は主に「公開番組」と呼ばれる、一般のお客様が会場内でお楽しみいただく番組収録の運営業務をメインに担当しています。(紅白歌合戦を想像していただくと分りやすいかもしれません。)
携わった番組としては「NHK全国学校音楽コンクール」「ニューイヤーオペラコンサート」「新・BS日本のうた」などがあげられます。
やはり、お客様と一番近くで接する立場なので、生の声を聞けるというのが素晴らしい部分かなと思います。
ただ、それは裏返すと、お客様にご満足いただけない部分にも対処しなくてはいけないということでもあるため、この仕事の楽しいところと大変なところが限りなく近い位置に同居しています。
ただ、決して一人で立ち向かうものではないので、楽しいことも大変なことも、チームのメンバーで共有して、日々業務にあたることができています。
大学では法学部で刑事法をメインに学んでいました。
ただ、成績は語学や必須でも何でもない芸術関係の講義の方が圧倒的に良かったので、正直なところ、どの学部を出たかという点は関係ないかもしれません。
サークルでは男声合唱を主にやっており、都内有数規模のホールで公演を主催していました。
公演(演奏)内容の決定もしていたので、コンセプトや演者の熱量の喚起・聴き手の満足など、様々な面を勘案して詳細を確定していきました。
ダイレクトに今の仕事と通じる部分も多く、貴重な経験だと思っています。
とにかく、文化・芸術に携わることのできる職を探していました。
特に音楽が好きだったのですが、学生時代に様々な学びを通じてより幅広い芸術ジャンルに触れることで、音楽だけでなくさらに広い範囲で携われる仕事へと希望が変化してゆき、かつ大きな影響を与えられるものということで、NHKプロモーションが合致していました。
他にも地元での就職も考慮し、証券会社から内々定をいただいていたのですが、早々に辞退し、文 化・芸術分野一本に絞りました。
就活のスケジュールでは最も後ろに位置する会社だったので、不安ではありましたが、結果的には当時の選択は間違っていなかったなと思っています。
職場は基本的に明るく、かつ全員がきびきび働いている印象です。
きびきびといっても緊張の空間というわけではなく、一人ひとり従事している仕事は違うので、緩急がしっかりついている、という言い方が一番しっくりくるかもしれません。
一つのイベントを組み上げていくにあたり、色々な人とのやり取りが発生してきます。
そこでしっかり意思疎通ができれば上手く現場が回っていくので、コミュニケーションを大事にできる人が特に向いているのではないかと思います。
また、時に大きなイベントをともに組み立てていくこともあるので、実は意外と見落としがあったりします。
そういう時に「あれ?これって大丈夫かな?」と思える人も向いていると言えるかもしれません。