展覧会概要
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610年)は、西洋美術史上最も偉大な芸術家のひとりであり、イタリアが誇る大画家です。彼の理想化を拒む平明なリアリズムや、劇的な明暗法によって浮かび出る人物表現は、バロックという新時代の美術を開花させる原動力となりました。彼の画法はイタリアのみならずヨーロッパ中からやってきた画家たちによって熱狂的に継承され、その影響はルーベンスやラ・トゥール、レンブラントなど、17世紀の数多の画家たちに及んでいます。
本展は、イタリアの代表的な美術館が所蔵するカラヴァッジョの名作と、彼の影響を受けた各国の代表的な継承者たちによる作品を合わせた50数点を展示します。「五感」、「静物表現」、「光」、「斬首」といった、カラヴァッジョの芸術を理解するために重要なキーワードに従って章立てを構成し、彼の芸術の革新性と継承者たちによる解釈と変容の過程を検証します。また、裁判や暴力沙汰といった彼の生涯をしばしば波立たせた出来事を記録した古文書など、同時代史料も併せて出品し、カラヴァッジョの人生と芸術両面におけるドラマをご紹介します。
展覧会情報
会場 | 国立西洋美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7 |
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会期 | 2016年3月1日(火)~6月12日(日) |
主催 | 国立西洋美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社 |
後援 | 外務省、イタリア大使館 |
協賛 | 損保ジャパン日本興亜、凸版印刷 |
協力 | アリタリア‐イタリア航空、日本貨物航空、日本航空、西洋美術振興財団 |