トピックス

「バレエの饗宴2017」放送予定

「クラシック音楽館」 5月21日(日)午後9時~ <Eテレ>
 ※放送日時・内容などに変更が生じる場合があります。

振付家インタビュー
森優貴が語る新作「死の島-Die Toteninsel」

2017年3月3日(金)

今回のバレエの饗宴が初演となる、貞松・浜田バレエ団による「死の島 ― Die Toteninsel」。
この作品の振付を行った森優貴さんに、ご自身のこれまでやドイツでの活動、今回の作品の
見どころまで語っていただきました。

---- 貞松・浜田バレエ学園の出身で、ドイツに渡ることになったきっかけを教えてください。

高校卒業後、1年弱貞松・浜田バレエ団員として在籍しましたが、当時僕がバレエダンサーを職業として進んで行くことに疑問を感じていた父親を何とか説得する事、そして1度は
海外のバレエ教育の中で揉まれてみたいという強い希望が僕自身の中で大きくなっていた
事で先生方に相談に乗っていただき、男性ダンサーの育成に定評のある海外のいくつかの
バレエスクールを受験しました。
何が、そう思わせたのか?本能的ですが僕自身ハンブルク・バレエスクールで学びたいと
強く思っていて、幸いにも合格通知を頂き入学しました。

---- 初めて作品の振付をしたのはいつのことですか?

ハンブルク・バレエスクールの卒業試験に振付のプログラムがあり、それが最初の振付作品です。クラスメイトの振付作品に出演したり、自分が振付したり。
ハンブルク・バレエスクールではノイマイヤーの方針で学生の時から「作品を創る」と言う意識と機会を大切にしています。それは、振付家ノイマイヤーが自ら築き上げた付属バレエスクールだからこその絶対的な方針ですね。プロとして初めて振付をしたのは、ハンブルク・バレエスクールを卒業して最初に入団したニュルンベルク・バレエ団で3年目のとき、2000年です。

---- ニュルンベルクで振付家としての活動を始めて、いくつかのバレエ団への移籍を経て、レーゲンスブルク市立歌劇場ダンスカンパニーの芸術監督に就任されます。そのきっかけを
教えてください。

ニュルンベルクを退団した後、ハノーファー、ヴィースバーデンに移籍しました。
その両劇場で芸術監督/振付家をしていたシュテファン・トスとの出会いが一番のきっかけです。若手として入団し、入団時から中心メンバーとして、後にカンパニーをリードしていく立場になり、作品の振付も任せられるようになっていきました。貞松・浜田バレエ団をはじめとする日本での新作振付、ドイツ、オーストリアをはじめとするヨーロッパ内での外部からの新作振付招聘に対してもシュテファンは全面サポートしてくれ、僕が彼のダンサーとしてトップで踊れる場所をキープしながら、振付家としても育てて頂きました。
レーゲンスブルクの話が持ち上がったのは彼と出会ってから11年目の時でした。
ドレスデンとボンで構成家兼オペラの監督をしていた方が、レーゲンスブルク市立歌劇場の支配人に任命され、「誰かダンスカンパニーを任せられる人材がいないか?」とシュテファンに相談したところ「良い人材がここにいる」と。それが僕だったんですね。
僕自身としては、ドイツと日本を往復しながらダンサーとして振付家としてシュテファンの側で仕事を続けていければいいなと思っていたところに、公共劇場のダンスカンパニーの芸術監督就任の話が舞い込んできたんです。全く心の準備もできていなかったですし、僕にとっては冷たい湖に裸で飛び込むくらいの事でした。
その後、劇場支配人と個人的にお会いし、幾つもの交渉を経て、レーゲンスブルク市評議会の評議と決定のもと正式に就任することになりました。
シュテファンに育ててもらった11年、きっと子が親から飛び立つ時期だったんですね。シュテファンとは師弟関係から同志になったんです。

---- 芸術監督としての日々の仕事について聞かせていただけますか?

振付家としては、まず新作の演出、振付。自分の作品以外でも劇場のイベントやミュージカル作品の振付も僕の担当になります。
芸術監督としては劇場支配人、財務総裁との様々な会議や、プレスの対応、マーケティングの為の広報関係などの職務があります。
しかし最も大切で大変なのは、常に1年半から2年先の作品ラインナップを企画予定しながら、上演される新作の制作を平行させていくことです。
常に1年2年先の未来を考え、スタジオでは時間をかけて準備をしてきた企画を形にしていく作業です。
もう1つは僕の方針、振付作品に必要なクオリティーを国籍、文化も異なるダンサー達にどう教育していくか?
そして自分のカンパニーのダンサー個々の人間性を理解し、彼らから何を引き出しながら、何を自分から渡し、植え付けていくことができるか?
振付家だけでなく芸術監督として、物理的なビジネス、ダンサー達の人生を抱える責任、常に新作を発表し、成功させなければいけないという責任、全て日々の仕事です。

---- 今回の作品についてもお伺いできればと思います。まず、楽曲としてラフマニノフの
「死の島」を選ばれた理由を教えてください。

今回のオファーを頂いた時、日本での演奏上演が少ない楽曲での新作をと思いました。
僕の作品の源は音楽にあります。音楽が持つ色、熱、重量感がどれだけ僕の心を動かすか?選曲が僕の作品の7割を決定させるといってもいいくらいです。 今回のような大きなオーケストラ編成での新作上演は振付家としても凄く触発される素晴らしい機会です。
ラフマニノフの「死の島」には迫ってくる危機、重圧が感じられ、その中に美しいメロディが流れることで生きる事への情熱や憧れ、真っ暗な運命の中でも生き続ける力を感じさせてくれます。
決して明るいとは言えない世界で運命を受け入れることが唯一の救い、唯一の光になる。これらは、本能的に僕が振付家として常に求めている要素なのかもしれません。

---- 今回の楽曲にある「死」という言葉からはどのような印象を受けますか?

「終わりなき暗闇」見ることが出来ない、永遠に続く暗闇です。そこを境にしてこちら側とあちら側の世界では、その淵に立たなければいけないという宿命があります。暗闇なのか?それとも光なのか?破滅なのか救済なのか?その2つが常時重なり合うのが「死」なのかなと思っています。

---- ここまで作品のことをお伺いしてきましたが、今回出演するダンサーの方々についても
お伺いできますか?

今回出演するダンサーは5人です。
彼らの殆どが今まで過去に貞松・浜田バレエ団で発表した作品に関わり続けてくれています。
貞松・浜田バレエ団では大体1年に1度程のペースで新作を発表、もしくは再演をさせて頂き、これまでの年数をかけて築き上げて来た絆というものがあります。
神戸を拠点としバレエ団の歴史ある方針に加え、コンテンポラリーダンスへの扉も大きく開き成長して来ました。
東京での新作上演ということは大きなモチベーションになり、彼らのこれからの成長にも繋がる素晴らしい機会だと思っています。
「死の島」を通してダンサー5人それぞれの強さが、必ず観ていただけるお客様の心に響いてくれることと思っています。

座談会を実施しました!

2017年2月24日(金)

各出演バレエ団を代表して、井上バレエ団代表理事の岡本佳津子さん、貞松・浜田バレエ団から団長の貞松融さん、副団長の浜田蓉子さん、新国立劇場バレエ団芸術監督の大原永子さん、牧阿佐美バレエ団芸術監督の三谷恭三さんにお集まりいただき、プログラムに掲載予定の座談会を実施しました。
ご自身がバレエを始めたきっかけやプロのダンサーになるまで、そして現在カンパニーを率いていかれる上でのご苦労や感じられていることなどを皆さんに語っていただきました。日本のバレエの歩みや未来の日本のバレエについて、興味深いお話を伺うことができました。是非、当日会場で販売されるプログラムをご覧ください!!

NHKバレエの饗宴2017各演目見どころ紹介
④貞松・浜田バレエ団

2017年1月27日(金)

貞松・浜田バレエ団「死の島-Die Toteninsel」
出演4団体、最後に紹介するのは神戸を拠点に活動する貞松・浜田バレエ団。上演するのは今回が世界初演となる「死の島-Die Toteninsel」です。振付は同バレエ団出身で、現在ドイツ、レーゲンスブルク歌劇場のダンス部門の芸術監督を務める森優貴さん。クラシックをベースにしながらも、自由で独創的なダンスで、新しい表現の地平線を開拓する注目の振付家です。音楽はラフマニノフの交響詩「死の島」。踊るのはバレエ団の精鋭5人。果たしてどんなダンスの世界が繰り広げられるのか?NHKバレエの饗宴は、音楽は基本すべて生演奏。音のとり方が複雑な現代作品だとCD再生が一般的ですが、今回この「死の島」では生演奏での上演に挑戦していただきます。お見逃し無く!

NHKバレエの饗宴2017各演目見どころ紹介
③新国立劇場バレエ団

2017年1月27日(金)

新国立劇場バレエ団「テーマとバリエーション」
今回は新国立劇場バレエ団「テーマとバリエーション」のご紹介です。
新国立劇場バレエ団もバレエの饗宴は3回目の出演。第1回のバレエの饗宴で開幕を飾った「アラジン」、第4回の時には新制作の「眠りの森の美女」で、豪華絢爛のステージを披露していただきました。今回は20世紀の代表的な振付家の一人ジョージ・バランシンの「テーマとバリエーション」で登場です。チャイコフスキーの組曲第3番という管弦楽曲の最終楽章に振付けられた作品で、音楽を視覚化したといわれるバランシンの代表作のひとつです。豪華な音楽と一体となった流れるような振付、それを豊かな音楽性とともに完璧にこなすダンサーたち、音楽の高まりとともに、見るものを感動の高みへと誘ってくれること間違いなし!どうぞご期待ください。

NHKバレエの饗宴2017各演目見どころ紹介
②牧阿佐美バレヱ団

2017年1月26日(木)

牧阿佐美バレヱ団「眠りの森の美女」から第3幕
牧阿佐美バレヱ団による「眠りの森の美女」第3幕のご紹介です。
早くもバレエの饗宴3回目の出演となる牧阿佐美バレヱ団。今回もクラシックバレエの名作を披露していただきます。名作「眠りの森の美女」第3幕です。主役二人のパ・ド・ドゥのほかにも、青い鳥のパ・ド・ドゥや宝石たちの踊り、さらに長靴を履いた猫と白い猫や、赤ずきんなどキャラクターダンスも盛りだくさん。これぞクラシックバレエ!という踊りの数々はどれも見ごたえたっぷりです。バレエを知らない人が初めて見ても楽しめるし、バレエ通が何度見ても感激してしまう、それがこの「眠りの森の美女」ですね。層の厚いバレエ団であればあるほど、どのダンサーがどの役に配役されるのかがとても楽しみ。すでに発表されている青山季可さん、清滝千晴さん、ラグワスレン・オトゴンニャムさんは、もちろん主役級の配役でしょう。彼ら以外のバレエ団実力者がどの役につくのか。このページでも追って発表していきますよ!

NHKバレエの饗宴2017各演目見どころ紹介
①井上バレエ団

2017年1月26日(木)

井上バレエ団「ナポリ」からパ・ド・シス、タランテラ、フィナーレ
「ナポリ」といえば、前回のNHKバレエの饗宴で、あのマニュエル・ルグリさんがオーディションを行って選抜した若いダンサーたちが踊った演目です。彼らのフレッシュな踊りが記憶に新しいですね。振付はデンマークの振付家オーギュスト・ブルノンヴィル。19世紀前半、ロマンティック・バレエ全盛期の傑作のひとつで、当時の振付が今に伝えられている数少ない演目のひとつでもあります。優雅で繊細な上半身の使い方、細かい足さばきなど、クラシックバレエとは一味違う味わいに満ちています。このブルノンヴィル作品を長きにわたって大切に踊り継いで来た井上バレエ団の皆さんによる溌剌とした舞台にご期待ください!前回のバレエの饗宴では「ナポリ」のパ・ド・シスだけをお送りしましたが、今回はそれに続くタランテラからフィナーレまで、ブルノンヴィルの魅力をたっぷりとお伝えします。

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