浮世絵現代
展覧会概要
日本の木版画の技術は、江戸時代の文化の中で独自に発展し、浮世絵という力強く華やかな芸術を生み出しました。「浮世」という言葉には「当世風の」という意味があり、浮世絵版両はまさにその時代と社会を色鮮やかに映し出すメディアでした。
写楽や歌麿、北斎の浮世絵を生み出したこの高度な木版画の技術は、途切れることなく、現代まで職人たちに受け継がれています。山桜の版木を使い、和紙に墨と水性の絵具で摺り上げることで生まれるシャープな線や軽やかな色彩は、唯一無二のものです。伝統の技術は、同時代の人々の心をとらえる作品を生み出し続けることで、さらに次代へと継承されていきます。
この展覧会は、伝統木版画の表現に魅了された様々なジャンルのアーティスト、デザイナー、クリエーターたちが、現代の絵師となり、アダチ版画研究所の彫師・摺師たちと協働して制作した「現代」の「浮世絵」をご覧いただくものです。
総勢約80名のアーティストたちの木版画を通じて、現代から未来につづく伝統の可能性をご鑑賞ください。
展覧会情報
会期
2025年4月22日(火)~6月15日(日)
会場
東京国立博物館 表慶館
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
開館時間
午前9時30分~午後5時
※金・土曜日、5月4日、5日は午後8時まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日、5月7日(水)
※ただし、4月28日(月)、5月5日(月)は開館
主催
東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション
共催
公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団
企画協力
エヌ・アンド・エー株式会社
お問い合わせ
050-5541-8600(ハローダイヤル)