食料フォーラム2024「みんなで考えよう! 安全安心な牛乳を飲み続けられるように」<終了しました>

イベント概要

酪農家の廃業が相次いでいます。畜産統計によると、2023年は、前年の酪農家戸数の5.3%にあたる700戸が廃業しました。
酪農家の高齢化に加え、長引く牛乳需要の伸び悩み。さらに世界的な物価の高騰。また異常な猛暑による牛の衰弱など、酪農の経営基盤をゆるがす事態が次々と起こっています。
「毎日、牛乳が飲めるように」と、規模拡大などの効率化をすすめ、安価で安全な商品を提供してきた日本の酪農。しかし、このままでは大倒産時代が訪れると指摘する専門家もいます。安全で安心な国産の牛乳や乳製品が、いつでも誰にでも手に入るようにするために、持続可能な酪農経営はどうすれば実現できるのか話し合っていきます。

イベント情報

日時

2024年9月4日(水)
開場:午後1時 開演:午後1時30分 終演予定:午後3時

会場

イイノホール
千代田区内幸町2-1-1飯野ビルディング4F

主催

JA全中(全国農業協同組合中央会)

共催

NHK

登壇者

●パネリスト

鈴木宣弘 (東京大学大学院特任教授)

1958年三重県生まれ。東京大学農学部卒業。農林水産省、九州大学教授を経て、2006年から東京大学教授、24年から現職。専門は農業経済学、環境経済学、国際貿易論。日韓、日チリ、日モンゴル、日中韓、日コロンビアFTA産官学共同研究会委員、食料・農業・農村政策審議会委員などを歴任。一般財団法人「食料安全保障推進財団」理事長。主な著書に『このままでは飢える!』『いまだから伝えたい、考えたい「牛乳」のはなし』(共著)など。

木村純子 (法政大学経営学部教授)

ニューヨーク州立大学修士課程修了(MA)、神戸大学大学院博士前期&後期課程修了・博士(商学)。2012~14年までヴェネツィア大学客員教授。専門はテリトーリオ、地理的表示(GI)保護制度、地域活性化。農林水産省の地理的表示登録における学識経験者等。現在、「乳の学術連合 牛乳食育研究会」副代表幹事。主著は『イタリアのテリトーリオ戦略:甦る都市と農村の交流』『持続可能な酪農:SDGsへの貢献』『南イタリアの食とテリトーリオ:農業が社会を変える』(いずれも共著)。

浅野達彦 (浅野牧場)

1988年、北海道生まれ。北海道大学卒。釧路市で60ヘクタールの牧場で110頭を飼育。放牧と牛舎を合わせた酪農を営む。休みのたびに祖父の牧場へ行くのが楽しみで、小学校時代に「酪農家になろう」と決めた。若い人たちに酪農の魅力を知ってもらおうと、Youtubeチャンネル「浅野達彦@酪農」開設。また北海道の農業高等学校を舞台に酪農家を目指す若者たちを描いた漫画『銀の匙』を全国の小中学校に寄贈する「全匙プロジェクト」も展開する。

荒井新吾 (荒井牧場代表取締役)

1961年神奈川県生まれ。1981年、神奈川県立中央農業高等学校卒。乳業関係の会社に勤めた後、Uターンして牧場を継いだ、3代目。現在、約65頭の乳牛を飼育する。牛が食べるエサも可能な限り自前で作付け。地域活性化にも積極的で、「酪農を核とした地域の魅力をつくろう」と2017年、伊勢原市内の酪農家と、「伊勢原産牛乳プロジェクト」を始動。地産地消の“地ミルク”と牛のいる景観など、都市近郊にある酪農のメリットを発信し続けている。

浅香 唯 (歌手、俳優、タレント)

1969年宮崎県生まれ。1985年に「夏少女」で歌手デビュー。翌86年には「スケバン刑事Ⅲ」で主演を務め、人気を博した。2012年にはNHK大河ドラマ「平清盛」に藤原朝子役で出演。21年からはラジオ日本の「加藤裕介の横浜ポップJ」の水曜パートナーを務めている。現在は毎年恒例のBirthday Liveのほか、ビルボードライブ横浜・大阪などライブ活動を行っている。「牛乳を1日2リットル飲む」という、芸能界きっての“牛乳好き”を自認している。

●コーディネーター

桜井洋子 (元NHKアナウンサー)

1951年新潟県生まれ。明治大学を卒業し、75年、NHKに入局。ニュースワイド、7時のニュース、NHKスペシャルなど、報道番組を25年間務めた。その後、「たべもの新世紀」「NHK俳句」「ハートネットTV」など文化教養番組を15年間担当した。2016年9月からフリーとなり、「ラジオ深夜便」のアンカーや、Eテレ番組などのナレーション、シンポジウムの司会などを随時行う。

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