食料フォーラム2023「どうする日本の食料 ~気候変動と食料安全保障を考える~」<終了しました>
イベント概要
ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに起きた物価高騰や世界規模の気候変動が引き起こす食料生産被害により、“食料はあって当たり前”の時代は過去のものになりつつあります。このフォーラムでは、現場取材による映像で、農家の苦しい現状を伝え、課題提起します。そしてこれを解決するため行われている、身近な地域の耕作農家と畜産農家がつながり、飼料と肥料を互いに供給し合う「耕畜連携」で乗り越えようとする取り組みや、気候変動による温暖化対策としての品種改良の最前線を紹介しながら、地域内で循環する小さな経済の可能性と、安定的な食料の確保について話し合います。
イベント情報
日時
2023年8月31日(木)
開場:午後1時 開演:午後1時30分 終演予定:午後3時
会場
イイノホール
千代田区内幸町2-1-1飯野ビルディング4F
主催
JA全中(全国農業協同組合中央会)
共催
NHK
登壇者
●パネリスト
盛田清秀(元東北大学教授)
1952年石川県生まれ。76年、東京大学農学部農業経済学科卒。農林水産省研究所に入り、研究室長を経て、日本大学教授、東北大学大学院教授、公立小松大学教授を歴任。前日本農業経済学会会長。現在、日本農業賞審査委員長。専門は農業経済学。特に農業構造の国際比較をテーマに取り組む。著書は『農地システムの構造と展開』『農業経営の規模と企業形態』(共著)『農業経済学事典』(編集委員長)など。
髙橋 良(有限会社エヌ・オー・エー代表取締役)
1952年宮城県生まれ。1970年、宮城県立佐沼高等学校卒。80年、転作のために6戸の農家で大麦の生産組合を結成。2000年に農業法人化し、代表取締役に就任。地域の110戸の農家から123ヘクタールの田畑を借り受け、米や麦、大豆などを栽培。さらに黒毛和牛124頭を飼育し、繁殖に取り組む。稲わらやもみ殻、ふん尿を社内で循環させる資源循環型農業(耕畜連携)を実現したことが高く評価され、第52回日本農業賞の個別経営の部大賞を受賞した。
川名 桂(農園「ネイバーズファーム」代表)
1991年東京都生まれ。東京大学農学部卒。大学1年の時、途上国の農村にホームステイし、農業が地域社会をつなぐ役割を果たしていることを実感。大学卒業後、農業法人に就職しミニトマトの栽培を学んだ。消費者の近くで農業をしたいとして、「都市農地貸借円滑化法」を適用した、生産緑地を借り受けての新規就農者第1号に。東京・日野市に38アールの農地を借り受け、ハウスでトマト栽培を中心に都市農業を展開する。
ハリー杉山(タレント)
1985年東京生まれ。日本語、英語、中国語、フランス語の4か国語を話す。NHK Eテレの「もっと伝わる!即レス英会話」「おもてなしの基礎英語」など語学番組を担当したほか、連続テレビ小説「まんぷく」「カムカムエヴリバディ」にも出演。現在、BS1「ランスマ倶楽部」のMC、フジテレビ「ノンストップ!」でタブロイドハンターを務める。13年、駐日英国大使から食の親善大使に、23年、東京都から東京観光大使に任命された。
山野 徹(JA全中代表理事会長)
1955年鹿児島県生まれ。営農指導員として農協に入って50年近く、JAのあるべき姿を常に模索し続けてきた。2012年からJAそお鹿児島代表理事組合長を務め、全国に先駆けて、営農災害レスキュー隊やTAF(営農渉外)を発足した。17年にJA鹿児島県中央会会長に。
また20年から全国農業者農政運動組織連盟会長、22年からJA全厚連代表理事会長を務めた。
●コーディネーター
桜井洋子(元NHKアナウンサー)
1951年新潟県生まれ。明治大学を卒業し、75年、NHKに入局。ニュースワイド、7時のニュース、NHKスペシャルなど、報道番組を25年間務めた。その後、「たべもの新世紀」「NHK俳句」「ハートネットTV」など文化教養番組を15年担当。2016年9月からフリーとなり、「ラジオ深夜便」のアンカーやEテレ番組、随時ナレーションやシンポジウムの司会などを行う。