赤十字シンポジウム2016 複雑化する世界の中で~今求められる人道支援とは~<終了しました>

イベント概要

赤十字シンポジウムは今年30周年を迎えました。その間、多発する紛争、自然災害、難民・移民の問題、貧富の格差、新興感染症などにより、支援を必要とする人は過去最多となっています。もはや一国家、一組織ではこれらの人道課題に対応することはできず、国境を越えた
連携が求められています。一方、移民の受け入れ拒否、英国のEU離脱など反グローバリズムの動きも出ています。

このような中、今年5月にトルコ・イスタンブールで開催された「世界人道サミット」では、「一人でも多くの人のいのちを救い、より効率的で効果的な人道支援を実現する」ための方策が話し合われました。
多様な文化と共生、地域社会の強化、ボランティア、イノベーションなど、そして今求められる人道支援のあり方とは?
今回の赤十字シンポジウムでは、過去のシンポジウムでの議論を踏まえて、これからの人道支援のあり方を、共に考えていく機会とします。

イベント情報

日時

2016年11月12日(土)

開場/午後1時00分 開演/午後1時30分 終了予定/午後3時30分(予定)

会場

表参道ヒルズ

スペース オー東京都渋谷区神宮前4-12-10(表参道ヒルズ本館 地下3階)

主催

日本赤十字社、NHK

後援

外務省、厚生労働省、NHK厚生文化事業団

協力

赤十字国際委員会(ICRC)、日本看護協会、商店街振興組合原宿表参道欅会

出演者

●パネリスト
田中 明彦(たなか あきひこ)
東京大学 東洋文化研究所教授

前国際協力機構(JICA)理事長。東京大学東洋文化研究所教授・所長、大学院情報学環教授、 国際連携本部長、理事、副学長などを歴任。2015年より現職。著書に『新しい「中世」』(日本経済新聞社、1996年、サントリー学芸賞受賞)、『ワード・ポリティクス』(筑摩書房、2000年、読売・吉野作造賞受賞)、『ポスト・クライシスの世界』(日本経済新聞出版社、2009年)など。

●パネリスト
森田 正隆(もりた まさたか)
明治学院大学 経済学部経営学科教授

経営情報システム、マーケティング情報システム、コミュニケーションについて研究。「ともに生きる社会の経営学」を提唱。2014年より、経営者の視点、社会貢献ビジネスの両立、2015年より世界市民としての視点、人道、人権、多様な価値の受容を学ぶ経営学 特別講座を実施している。

●パネリスト
安田 菜津紀(やすだ なつき)
フォトジャーナリスト

studio AFTERMODE所属フォトジャーナリスト。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、カンボジアを中心に、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を行う。
東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。2012年、「HIVと共に生まれる -ウガンダのエイズ孤児たち-」で第8回名取洋之助写真賞受賞。
写真絵本に『それでも、海へ 陸前高田に生きる』(ポプラ社)、著書に『君とまた、あの場所へ シリア難民の明日』(新潮社)。

●パネリスト
近衞 忠煇(このえ ただてる)
日本赤十字社社長/国際赤十字・赤新月社連盟会長

1964年に日本赤十字社入社、2005年より社長。救護、血液、看護師養成、人道支援活動など赤十字事業に幅広く関わる。2009年より世界190か国の赤十字・赤新月社から構成される国際赤十字・赤新月社連盟の会長。世界各国の紛争地域や災害被災地を訪れ、「人道の空白地帯を作らない」をモットーに人道外交に取り組む。

コーディネーター
宮崎 緑(みやざき みどり)
千葉商科大学 国際教養学部教授・学部長

政策情報学部長を2期務めた後、2015年に新設した国際教養学部の学部長に就任。政府税制調査会委員、衆議院選挙区画定審議会委員、医道審議会委員、計量行政審議会委員、など国の政策決定過程に参画。東京都教育委員。NHKの報道番組「ニュースセンター 9時」で初の女性ニュースキャスターを務めた。第1回赤十字シンポジウムにコーディネーターとして出演している。

その他の各種イベント情報

展覧会図録