第179回 NTT東日本 N響コンサート<終了しました>
【出演者変更のお知らせ】
本公演に指揮者として出演を予定しておりました下野竜也氏は、体調不良のため出演できなくなりました。つきましては、指揮者を広上淳一氏に変更いたします。なお、曲目などの公演内容に変更はございません。何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
公演概要
「音楽はコミュニケーション」をコンセプトに、NTT東日本の社会貢献活動として、30年を超える実績を誇る「NTT東日本 N響コンサート」。今回は楽聖ベートーヴェンの珠玉の名曲を集めた、オール・ベートーヴェン・プログラムでお送りいたします。 前半は、序曲「コリオラン」に続き、ピアノ協奏曲第1番をお送りします。若きベートーヴェンの初期の傑作のひとつに数えられる作品で、いかにもベートーヴェンらしいパッセージやフレーズが織り込まれています。1795年にウィーンで自身のピアノ、サリエリの指揮によって行われた初演は大成功で、彼の作曲家としての名声を飛躍的に高めたと言われています。今回ソリストを務めるのは、2021年ショパン国際ピアノコンクールでの第4位入賞が記憶に新しい小林愛美。3歳でピアノを始め7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビューを果たし、以降国内外の多くのオーケストラとの共演やリサイタルなど、若くして既に国際的な名声を得ています。この度のショパン国際ピアノコンクールでの活躍で一躍“時の人”となったピアニスト自身の希望でお送りするピアノ協奏曲第1番。素晴らしい演奏になることは間違いありません。
後半は最早説明の必要もない傑作中の傑作、交響曲第5番「運命」をお送りします。指揮は2000年の東京国際音楽コンクール「指揮」優勝と斎藤秀雄賞、続いて2001年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝で一躍脚光を浴びて以来、国内外の著名オーケストラへの客演や数々の受賞等、第一線での活躍が目覚ましい下野竜也。N響からの信頼も厚く、演奏会への客演の他、大河ドラマ「真田丸」や現在放送中の「鎌倉殿の13人」、NHKスペシャル「新・映像の世紀」のテーマ音楽演奏でも共演しています。ソリストの小林愛美共々、「NTT N響コンサート」には初登場。熱い演奏が期待されます。
唯一無二の大作曲家ベートーヴェンの珠玉の作品を、人気の指揮者・ソリストを迎えてお送りする今回のプログラム。今回もクラシック・ビギナーからマニアまで、どなたにもお楽しみいただける内容です。
※今回は低遅延通信技術を活用した他会場とのリアルタイム・リモート演奏を実施します。
公演情報
日時
2022年11月7日(月) 19:00開演(18:30開場)
会場
東京オペラシティ コンサートホール
出演
指 揮/下野 竜也
ピアノ/小林 愛実
管弦楽/NHK交響楽団
曲目
~オール・ベートーヴェン・プログラム~序曲「コリオラン」
ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15
~休憩~
交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
主催
NTT東日本
協力
NTT ArtTechnology
出演者
広上淳一(指揮者)
Junichi Hirokami(Conductor)
東京生まれ。尾高惇忠にピアノと作曲を師事、音楽、音楽をすることを学ぶ。東京音楽大学指揮科卒業。1984年、26歳で「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝。以来、フランス国立管、ベルリン放送響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィル、ロンドン響、ウィーン響などメジャー・オーケストラへの客演を展開。これまでノールショピング響、リンブルク響、ロイヤル・リヴァプール・フィルのポストを歴任、このうちノールショピング響とは94年に来日公演を実現、さらに米国ではコロンバス響音楽監督を務めヨーヨー・マ、五嶋みどりをはじめ素晴らしいソリストたちとともに数々の名演を残した。
近年では、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、スイス・イタリア管、モンテカルロ・フィル、バルセロナ響、ビルバオ響、ポーランド国立放送響、スロヴェニア・フィル、サンクトペテルブルク・フィル、チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ、ラトビア国立響、ボルティモア響、シンシナティ響、ヴァンクーヴァー響、サンパウロ響、ニュージーランド響等へ客演。国内では全国各地のオーケストラはもとより、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団にもたびたび招かれ絶賛を博している。
オペラ指揮の分野でもシドニー歌劇場デビューにおけるヴェルディ《仮面舞踏会》、《リゴレット》が高く評価されたのを皮切りに、グルック、モーツァルトからプッチーニ、さらにオスバルト・ゴリホフ《アイナダマール》の日本初演まで幅広いレパートリーで数々のプロダクションを成功に導いている。
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2008年4月より京都市交響楽団常任指揮者を経て2014年4月より常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー、常任指揮者として13シーズン目の2020年4月より2022年3月まで京都市交響楽団第13代常任指揮者兼芸術顧問を務めた。2015年には同団とともにサントリー音楽賞を受賞。現在は日本フィルハーモニー交響楽団 フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)、札幌交響楽団友情指揮者、京都市交響楽団 広上淳一、京都コンサートホール館長。2022年9月よりオーケストラ・アンサンブル金沢アーティスティック・リーダーに就任。また、東京音楽大学指揮科教授として教育活動にも情熱を注いでいる。
小林愛実(ピアノ)
Aimi Kobayashi, Pianist
2021年10月、「第18回ショパン国際ピアノコンクール」第4位入賞。
3歳からピアノを始め7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビューを果たす。2005年(9歳)以降、ニューヨークのカーネギーホールに4度出演、パリ、モスクワ、ポーランド、ブラジル等に招かれ、スピヴァコフ指揮モスクワ・ヴィルトゥオーゾ、ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ、ジャッド指揮ブラジル響などと共演。ポーランドには、「ショパンとヨーロッパ」国際音楽祭ほか、協奏曲のソリストとして度々招かれている。
国内でも多数のオーケストラと共演し、サントリーホールをはじめ各地でもリサイタルを行い、高い評価を得ている。
2010年ショパン生誕200年記念に際して、ポーランド政府より「ショパン・パスポート」を授与された。
2015年(20歳)10月、「 第17回ショパン国際ピアノコンクール」に出場、ファイナリストとなった。
2017年7月には、モスクワ・フィルの日本ツアーでソリストとして迎えられ、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を共演している。
2018年8月には、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭に出演し絶賛された。
2020年3月には、チューリヒ・トーンハレ管とリストのピアノ協奏曲第1番を共演して好評を博した。
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レコーディングは、2010年(14歳)「デビュー!」でCDメジャーデビューし、翌年セカンドアルバム「熱情」をリリース(EMI CLASSICS)。
2018年ワーナークラシックスとのインターナショナル契約を発表。同年4月には、7年ぶりとなるCD「ニュー・ステージ~リスト&ショパンを弾く」をリリース。
2021年8月25日、ワーナークラシックスより最新CD「ショパン:前奏曲集 他」をリリース。レコード芸術誌で「特選盤」に選ばれる。
幼少期より多くのメディアから注目を集め、フランスのLCIテレビのドキュメンタリー、日本テレビ「深夜の音楽会」、テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK-BS「みんなのショパン」、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」などテレビやラジオ番組にも数多く出演。2015年にはMBS「情熱大陸」にも登場して話題を呼んだ。
1995年山口県宇部市生まれ。8歳より二宮裕子氏に師事し、2011年桐朋学園大学付属高校音楽科に全額奨学金特待生として入学。2013年よりフィラデルフィアのカーティス音楽院に留学。マンチェ・リュウ教授に師事し研鑽を積む。
2022年3月、第31回出光音楽賞受賞。
今、世界的な活躍が期待できる日本の若手ピアニストとして注目を集めている。
NHK交響楽団
NHK Symphony Orchestra, Tokyo
NHK交響楽団は1926年10月5日に新交響楽団の名称で結成された。1951年には日本放送協会(NHK)の支援を受けることとなり、NHK交響楽団と改称。この間、ドイツからジョセフ・ローゼンストックを専任指揮者として迎え、日本を代表するオーケストラとしての基礎を築いた。演奏活動の根幹となる定期公演は、1927年2月20日の第1回予約演奏会に始まり、第2次大戦中も中断することなく続けられた。以来、今日に至るまで、ヘルベルト・フォン・カラヤン、エルネスト・アンセルメ、ヨーゼフ・カイルベルト、ロヴロ・フォン・マタチッチ、ウォルフガング・サヴァリッシュ、ロリン・マゼールなど、世界一流の指揮者を次々と招聘、また、話題のソリストたちと共演し、歴史的名演を残している。
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年間54回の定期公演をはじめ、全国各地で約120回のコンサートを行い、その演奏は、NHKのテレビ・FMで日本全国に放送されるとともに、国際放送を通じて全世界にも紹介されている。2013年8月にはザルツブルク音楽祭に初出演、2020年春にベルリン、ウィーンをはじめ、ヨーロッパ主要9都市で公演を行うなど、その活動ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。
近年はオーケストラの人材を育成する「N響アカデミー」、全国の学校を訪問し身近に音楽の楽しさを伝える「NHKこども音楽クラブ」など、次世代を育てるための多彩な活動を行っている。また東京2020オリンピック閉会式では「オリンピック賛歌」、2022年2月の北京冬季オリンピックでは、NHKのウィンタースポーツテーマソング《Fly High》(歌・milet)の演奏を担った。
コロナ禍の影響により2020-21シーズンの定期公演は、すべて中止という前例のない事態となった。しかし専門家の助言や科学的な実験をもとに万全な感染対策を講じ「特別公演」を毎月開催。2021-22シーズンには定期公演を再開し、制約の多い日々を過ごす人々に音楽を届け続けている。
指揮者陣には、首席指揮者ファビオ・ルイージ(2022年9月就任)、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、名誉指揮者パーヴォ・ヤルヴィ(2022年9月就任)、正指揮者外山雄三、尾高忠明を擁している。