
キース・ヴァン・ドンゲン展 フォーヴィスムからレザネフォル<終了しました>
展覧会概要
キース・ヴァン・ドンゲン(1877-1968)はオランダに生まれ、ロッテルダムの美術アカデミーに学びながら、20歳の頃に初めてパリに数か月滞在します。その2年後にモンマルトルに移り住み、アトリエを構えました。オランダ時代から力強い筆致の作品を描いていたヴァン・ドンゲンは、すぐに新印象派に関心を抱き、やがて濃密で表情豊かな強烈ともいえる色彩でフォーヴィスムの画家たちの一員となります。華麗な色調でありながら、内的な表情を感じさせる色を用い、なかでも女性を描く場合の身体の優美さや官能性を訴える画面は、ヴァン・ドンゲンの代名詞になっていきます。
本展は、この稀有な画家がフォーヴィスムの画家へと成長する過程を紹介し、その後の第一次世界大戦までの時期に取り組んだ色彩と形態の研究に加え、人物表現というテーマ、そして大戦終結後の狂騒の20年代(レザネフォル)における画家の歩みに焦点をあてるものです。
日本の美術館においては44年ぶりの開催となる、ヴァン・ドンゲンの個展である本展では、巧みな人物デッサンと官能的表現という全時代を通じて見られる画家生来の資質と、各時代に特徴的な色彩、形、そしてそれらが調和する姿を、国内外の優れたコレクションを通じてご覧いただきます。
展覧会情報
会期
2022年7月9日(土)~9月25日(日)
会場
パナソニック 汐留美術館
〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1パナソニック東京汐留ビル4階
主催
パナソニック汐留美術館、NHK、NHKプロモーション
後援
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会